床がぶよぶよ壁シミは夏型結露?お家の見えない脅威を解説【前編】

こんにちは、タイホウ建設の嘉手苅です
厳しい暑さが続く沖縄の夏、皆さんのご自宅でもエアコンがフル稼働しているのではないでしょうか。
さて、最近リフォームの現場調査にお伺いすると、じわじわ増えているご相談があります。
それは「夏型結露」により床や壁に発生した不具合のご相談です。

壁際の床がブヨブヨして柔らかくなってるんだよね。板が傷んでるみたいだから、そこだけサクッと張り替えて直してほしい
一部分だけの張り替えなら、安く簡単に済むはず。お客様がそうお考えになるのは当然のことです。
現場に向かう私たちも、お話を聞いた段階では「経年劣化かな?それともシロアリかな?」と当たりをつけて現場へ向かいます。
しかし、現場で調査を進めると、思いもよらない「真犯人」が姿を現すことが少なくありません。
床をぶよぶよにした真犯人は「壁の中の湿気」

お客様のお宅に到着し、いざ床下や壁際を調査し始めると、いくつかの「妙なサイン」に気づきます。
カビの匂い、エアコンの配置、そして不自然な濡れ方……。
実は、床をぶよぶよにした犯人はシロアリではなく「水(湿気)」でした。しかも、雨漏りや配管からの水漏れではありません。
ガンガンに冷やしたエアコンと、屋外の強烈な熱気との「温度差」によって壁の中に発生した「夏型結露」による腐朽だったのです。
見えない壁の中で結露した湿気が裏側に付着し、それが長期間にわたって溜まり続け、建材をブヨブヨに腐らせていた、というのが真相です。
なぜ沖縄で「夏型結露」が起きやすいのか?

冬の窓ガラスにつく結露は有名ですが、沖縄の夏に起きる結露は「見えない場所」で起きます。
- 外は強烈な高温多湿(気温30℃超・湿度80%以上)
- 室内はエアコンでキンキン(25℃前後以下)

外の湿った空気が壁の隙間などから入り込み、エアコンで冷やされた冷たい壁の裏側にぶつかることで、急激に冷やされて「水滴(結露)」に変わります。
それが夏型結露です。
沖縄は本土に比べて外気温と湿度が圧倒的に高いため、この温度差と湿気の流入が激しく、日本各地の中でも特に沖縄県は夏型結露のリスクが非常に高い地域なのです。
エアコン以外の夏型結露の要因

夏場、エアコンの設定温度を28℃以上に保つことで、夏型結露の発生を抑えられる可能性がありますが、熱中症のリスクも高まるため、おすすめは出来ません。
また、夏型結露はエアコンだけが要因ではありません。
- 外の湿気が壁内へ入りにくい気密・防湿・断熱の施工の有無
- 室内の除湿状況
- 換気や空気循環の頻度
- 壁内の湿気を適切に逃がす設計になっているか
- 建物周辺の環境
エアコン設定だけでは根本的な解決が困難な場合もあるのです。
夏型結露によるトラブルのお見積り

ご依頼前の現場確認で、夏型結露による床や壁の不具合の可能性をお伝えして、

では、該当箇所でお見積りお願いします!
とお言葉をいただくのですが・・
実はここからが、見積もりを作る私たちが一番頭を抱える「本当の難所」になります。
なぜ「ぶよぶよした床だけのサクッとした修理」ができないのか? 見積もりの難易度が跳ね上がってしまう理由とは?
次回の【後編】で詳しくお話しします!

